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2007年7月15日 (日)

●留めるボタンの始まりは天然素材から

古代の人たちは、狩猟や採取により、食物を確保しながら生活しました。縄文の昔から、人々は狩猟の獲物になった獣たちの肉を食らった後、その毛皮や骨、角や蹄も余すところなく生活に役立ててきました。

そして黒曜石などを加工して道具を作るころからヒトは飛躍的進化を遂げます。鋭い刃先を持った槍で狩猟をし、その毛皮を体に巻きつけて暖を取り、骨や石を加工して針を作り、魚を釣りました。

水牛の角を思い浮かべてください。角の先4~5センチメートル程度のところで切ると、まさにそれは現在のダッフルコートのボタンそっくりではありませんか?

そんな角や骨、石や木の枝を肩や胸の前に付けて服を留めたことが、「服をとめる」ボタンの起源です。

それらのボタンたちは基本的には表には穴がありませんでした。古代のボタンの穴の形は、「V(ヴイ)字穴」とよばれ、裏に斜めに穴を開け、表には到達しない部分で裏の対称点から同様に斜めに開けられた穴と「V(ヴイ)字型」に接します。そこに草などのツルを通してボタンを服にとめたと考えられます。

そういった意味で、「服をとめる」という意味でのボタンたちは、自然界に存在する「天然素材」からスタートしたと言うのが一般的な見方です。

002この画像は、古代のものではありませんが、白玉と呼ばれる言う石を彫刻して作られた、天然素材のボタンです。中国で帽子の先などに付けられた形で、裏には糸を通すための穴がしっかり作られています。


ボタン百物語 その7  by button curator

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