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2007年7月14日 (土)

●飾りとしてのボタン達

フランス革命以前、貴族たちの生活は華やかなものでした。

服装も例外ではありません。ベルサイユ宮殿の中で、女性だけではなく、男性も華美な服装を身に着けていました。「ベルバラ」の時代です。

Dscn8484_1 実は、ある意味、女性よりも男性のほうが派手だったのです。

それはボタンに現れています。

このころのボタンは、「服を留める」という機能的側面よりも、「服を飾る」という装飾的側面が前面に出ていました。

男性たちは、その「アビ・アラ・フランセーズ」という華美な上衣に、直径5センチもある装飾性豊かな大きなボタンを、前に10個、袖に2個づつ付けていました。それは象牙の薄板に手描きした細密画を、ガラスでカバーし、金属の土台に包み込まれたボタンで、一着分で箱に入れて保管され、代々家宝として受け継がれるほどのものでした。

実は女性は、貴族のかなり高い地位の方でも、そのドレスに出費がかさみ、ボタンにまで手が回らず、男性のほうが数段高価なボタンを身につけていたのです。そればかりか、女性がそのような華美な装飾的ボタンを使用できるようになったのは、19世紀の中ごろ近くになってからです。つまり、ボタンは、男性のステイタスシンボルとして、競って豪華なボタンが生み出された時代 です。

Mizubepict_1 しかしそれらの華美なボタンは、フランス革命の時、貴族とともにその美しい姿を失ってしまいました。この世からボタンが消える暗黒の時代です。

華美なボタンが再び姿を現すまで、しばらくの時間がかかりました。

つづきは次回、、、

ボタン百物語 その3  by button curator

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